検査技師の退職体験談~切り出しから退職まで~
私は正職員の臨床検査技師として5年務めた病院を退職して、異業種転職をしました。退職前に退職手順について考えたとき、まず最初に誰に切り出せばいいのか?いつ話せばいいのか?等いろいろと悩みました。
ということで、私が円満退職を目指した場合はこうだったという体験記事を書くことにしました。もし誰かの参考になれば幸いです。
私の場合の退職手順は以下のような形でした。
それぞれ振り返っていきたいと思います。
1.退職申し出
2.退職届提出
3.検査部全体へ周知
4.有給消化交渉
5.引き継ぎ
6.送別会
7.最終出勤日→退職
1.退職申し出3W1H
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退職の意思はまず誰に伝えればいいの?~Who~
大体どの情報でも、「まず直属の上司に伝える」と書いてあります。では直属の上司とは誰なのか?という話ですね。直属の上司とは、自分に対して直接指示を行い、業務やスケジュールを管理している人のことです。私がいた検査部では、部署ごとのトップに主任という役職の人がいて、その上に部長がいました。
私は直属の上司は主任のことだと思ったので、まず主任に退職の意思を伝えました。
その結果、主任から部長に相談するように勧められたため、後日部長に直接話しに行きました。
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どこで伝えればいいの?~Where~
ネット情報では「空き会議室」などと書いてありましたが、私の職場にそんなものはありませんでした。
ですがあまり人目につかないところで伝えたかったので、主任が残業している日に主任以外の人が皆帰るのを待って伝えました。
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いつ伝えればいいの?~When~
私は3月いっぱいでの退職を考えていたのですが、退職の意思を伝える時期についてはすごく悩みました。できるだけ早く話したほうが職場に迷惑はかからないでしょうが、周知されたあとそこで長く過ごすのも嫌だったので。
就業規則を確認していろいろ考えた結果、私は退職から2カ月半前くらいに切り出しました。ちなみにこの時まだ次の仕事は決まっていませんでした。中途採用の場合、採用が決まってから実際に働き始めるまでの期間は空いても1か月前後だと聞いていたので、決まってから伝えたのでは人員補充や有給消化が難しいのではないかと思ったからです。
結果として、人員補充も4月までに間に合ったようなので、職場に多大な迷惑はかけずに辞めることができたと思います。
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どう伝えればいいの?~How~
職場に対してネガティブな理由がなければ、大抵の人は退職しないと思います。私も人間関係などのネガティブな理由が一部ありました。ですがそれは一切話さずに、前向きな理由だけを伝えました。その結果応援してくれた人も多かったので、ネガティブな理由はあまり言わないほうが円満に退職できると思います。
2.退職届提出
退職届は白い封筒に入れ、部長に提出しました。
そもそも退職願なのか退職届なのかという話がありますが、私の場合職場のフォーマットが退職届しかなかったので、退職届を提出することになりました。
3.検査部全体へ周知
部長から全体に周知するということだったので、私から直接全体に伝えるということはありませんでした。
主任に退職を切り出すまで職場の人には誰にも退職の話をしていなかったので、部長と主任以外の人はここではじめて知ったことになります。
私はその場に居ませんでしたが、皆大変驚いていたようです。
4.有給消化交渉
退職届が受理された後、主任に有給消化交渉をしました。私の場合、退職を切り出した時点で有給が30日以上残っていたので、全て消化することは諦めていました。ですが、3月の最後の夜勤明けを最終出勤日として、それ以降は有給とすることは可能かお伺いを立てたところ、却下されました。部署の中で一日に休めるのは2人までと決まっていたので、あまり前に休みを入れられると、急に誰か休みになった時に困るということでした。そのため私は空気を読みながら少しずつ有給を取り、結果として有給を14日ほど残して退職することとなりました。
有給を消化できるかどうかは職場にもよると思いますが、できるだけ消化したい場合は前もって計画的に取っておくか、早めに退職を申し出る必要があるかと思います。
5.引き継ぎ
私だけが担当している仕事はなかったので、あまり引き継ぎは必要としませんでした。ですが仕事のマニュアルを整備したり、慣れていない人に教えたりはしていました。
6.送別会
送別会は正直気が重かったのですが、最後に感謝を伝える場だと思って参加しました。
ここではじめて検査部全体に向けて挨拶をしました。
部署での送別会や検査部全体での送別会など複数回やってもらったので、ありがたいやら申し訳ないやら面倒くさいやらでしたね。
7.最終出勤日
私は最終出勤日を3月22日としました。最終日は午前中は普通に仕事をして、午後にあいさつ回りをしました。その際、部署ごとにお礼のお菓子を配りました。業務終了後は貸与物を返却し、3月31日をもって退職となりました。保険証は3月31日以降に郵送で返却してもOKとのことでした。
まとめ
私の退職体験談は以上となります。退職を切り出すまではいろいろ悩んでうだうだしていましたが、切り出してしまえば後は比較的順調に進んだと思います。
私の職場は人員が足りていたので、退職の申し出をすんなり受理してもらえました。
ケースバイケースだと思いますが、検査技師の退職の一例として参考になればと思います。